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妊娠・出産後、痔で悩むママたち!自宅でできる痔の対策教えて!【肛門科ナースにインタビュー】

2020 1/25
妊娠・出産後、痔で悩むママたち!自宅でできる痔の対策教えて!【肛門科ナースにインタビュー】

こんにちは、くまこ(@kumako201709)です☺

私が現在運営している「らく育相談室」で突然出た話題!「出産後、になってしまって辛い!!」というお話💦

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出産は産んだら終わりではなく、出産を機に病気になる方も多く、たかが痔でしょ!と思われるかもしれませんが、これはなった人にしかわからない辛さ・・・💦

前回の「おちんちんむきむき体操」の記事もそうですが、痔の話もとってもデリケートな話題なので、なかなか近い知り合いには相談できないもの。

しかし、相談室内で痔の話題が出ると「私もです・・・」と痔に悩んでいる方が全体の1/5もいて驚きました💦皆なかなか相談できる相手もおらず、悩んでいる方も多かったのです。

また、意を決して肛門科を受診した方もいましたが、お医者さんには男性も多く、肛門科を受診するのは、かなり勇気がいることだと思います・・・

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できれば、病院に行かずになんとか治せないものかと必死になりますよね??

そこで、今回、肛門科の看護師経験があるナース、早坂マーガレットさんにお話を伺うことができたので自宅でできる痔の対策などを聞いてみました!

早坂マーガレットさんプロフィール

2児のママ。
中堅看護師として某病院外来で働いてます。
整形や皮膚科、消化器系が得意分野。

ロックとHIPHOPが大好きでフェスが生き甲斐。

旅行好きで出産後にワーホリ、海外旅行も数回経験。子連れ旅行マスター。

旅行・外食・お出かけがとにかく好き。

子どもと人生を楽しむブログを複数運営中。

運営サイト「キラキラ子育て幸福論

Twitter:@kira2kosodate

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目次

痔には大きく2種類ある?

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まずは、痔の基本的知識について聞いてみました!

痔には主に2タイプあるそうで・・・(他にもありますが、代表的なのは2タイプで、これら2つが多い)

 

  • うっ血してできる「いぼ痔」
  • 出口が切れる「切れ痔」

 

があります。

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「いぼ痔」と「切れ痔」の見分け方とかってあるのでしょうか?
早坂マーガレットのアイコン画像早坂マーガレット
「切れ痔」は明らかに切れていて、ウンチをするときに激痛ですね💦

「いぼ痔」は肛門からイボみたいにぽこっと出てくるので、なった本人は感覚で違いがわかると思います。「いぼ痔」は激痛よりも軽い痛みが排便時以外にも続いたり、痒かったり違和感があると思います。

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なるほどです。

ちなみに、調べたところによると・・・

「いぼ痔」には「内痔核」(肛門の内側にできる)と「外痔核」(肛門の外側にできる)があり・・・・

  • 「内痔核」は痛みはあまりないが出血がある
  • 外痔核」は出血はあまりないものの痛みを感じる

この痛みの有無で痔のおおよその位置がわかるようです。

痔の原因は?

痔になる主な原因は・・・

  • 便秘
  • 排便時のいきみ
  • 座りっぱなし

 

などがあります。便秘になり、排便時にいきみすぎると肛門に負担がかかり、うっ血していぼ痔になったり、出口が切れて切れ痔になることが多いようです。

妊娠・出産で痔になりやすいのはなぜ?

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また、妊娠・出産を機になぜ痔になりやすくなるのかを調べてみると・・・

女性ホルモンの影響で腸の動きが弱まったり、産後の授乳で水分不足になる影響で、妊娠・出産中は便秘になりやすい

また、妊娠後期の大きくなった子宮が、直腸や肛門部を圧迫することで、うっ血して痔になりやすい。

さらに、分娩時のいきみすぎが原因で肛門に大きな負担がかかることも要因のようですね。

自宅でできる対策は?

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ちなみに、痔になると、すぐに病院に行った方が良いものなのでしょうか?
早坂マーガレットのアイコン画像早坂マーガレット
痔は、市販薬を正しく使うと半数くらいは病院に行かなくても治るイメージがありますね。
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ほんとですか!ママたちの間では、肛門科を受診するのは勇気がいることだし、何とかして市販薬などで治せないものかと悩んでいる方が多いです。でも、このやり方で合ってるのか?って不安になる方も多いので、そのあたり詳しく教えて下さい!
早坂マーガレットのアイコン画像早坂マーガレット
わかりました

市販薬の「ボラギノール」は十分効果あり?

早坂マーガレットのアイコン画像早坂マーガレット
まずは、市販薬では、CMでも有名な「ボラギノール」でも十分効果がありますね!
早坂マーガレットのアイコン画像早坂マーガレット
ボラギノールには種類があって、ステロイドが配合されている「ボラギノールA」の方が効き目があります

「ボラギノール」公式サイトによると・・・

「ボラギノールM」は、痔による痛み・かゆみの症状を緩和したい方に

「ボラギノールA」は、痔による痛み・出血・はれ・かゆみの症状を緩和したい方にと書かれています。

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ちなみに、ボラギノールには「軟膏」「坐剤」「注入軟膏」と3種類ありますが、どれを選べば良いのでしょうか?
早坂マーガレットのアイコン画像早坂マーガレット
ボラギノールは注入軟膏が使いやすいですね。病院で処方するのも、ほぼ注入軟膏のみです。注入軟膏は中にも外にも使えるので、使い勝手が良いんですよ。
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へぇ!勉強になります!病院で処方されるのも注入軟膏と聞くと、安心して注入軟膏を選ぼうと思いますね。

先ほど、痔の種類のお話でも出てきましたが、痔には肛門の内側にできるものと、外側にできるものがあります。

  • 軟膏は、主に肛門の外側・肛門付近の痔に
  • 坐剤は・・・主に肛門内側の痔に
  • 注入軟膏は・・・肛門の内と外の痔に

 

と、注入軟膏は、肛門の内にできた痔にも外にできた痔にも効果があるので、選ぶなら、注入軟膏がおすすめということですね✨

便秘対策はとっても重要!

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痔の原因の一つとして、注目しなければいけないのが便秘です!便が硬くて「切れ痔」になったり、便が硬いことでいきみすぎて「いぼ痔」になったりするので、便秘対策はかなり重要ポイントですね

便秘対策としては・・・

  • 根菜類をたくさん食べる
  • 水分をたくさん摂る
  • それでも硬いならお薬に頼る

ことです。

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産後の授乳等で水分が取られるので、どうしても水分不足になりがち💦

また、赤ちゃんのお世話で自分のご飯を食べる時間も、トイレに行く時間もなく自分のことを後回しにしてしまいがちですが、ママのケアも忘れないようにしたいものですね。


内服薬は普通の下剤じゃダメ!

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便秘のお薬にはいろいろな種類があります。一般的な下剤は腸を刺激するものが多く、産後は向きません。
くまこのアイコン画像くまこ
そうなんですか!そのあたりも詳しく知りたいです!

妊娠中・産後の便秘には「酸化マグネシウム」という、便に水分を与えて、やわらかくしてくれるお薬が適しています。

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市販薬もありますが、病院で処方してもらった方が安いですね。
早坂マーガレットのアイコン画像早坂マーガレット
また、酸化マグネシウムは妊娠中でも飲めるお薬なので、授乳中でも大丈夫!
くまこのアイコン画像くまこ
私も妊娠中に処方してもらったことがあります!
早坂マーガレットのアイコン画像早坂マーガレット
酸化マグネシウムなら、産科に受診して「便秘の薬がほしい」と言えば、処方してもらえるので、肛門科を受診しなくても良いので安心です。
くまこのアイコン画像くまこ
まずは、産科を受診して、どうしても治らない場合は、肛門科を受診するというのも良いってことですね。

トイレは我慢しない!朝食はしっかり摂る!

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また、「習慣性便秘」というものもあります。便意を我慢しないことも大切で、トイレに行きたいと思った時に排便する習慣は大切なんですよね。

便意を我慢しないことと、規則的な排便とくに朝食後の排便を習慣づけることが必要です。夜間に安静が保たれていた腸管は、朝食により刺激された胃・十二指腸粘膜からの信号を受けて運動が活発となり、便意を生じやすくなります。 引用:習慣性便秘について 札幌同好会病院 札幌市の消化器専門病院

育児をしていると、ママがご飯を食べたり、トイレに行くのも我慢しがち・・・・だけど便秘解消のためには!

 

  • トイレは我慢しない!
  • 食事はしっかり摂る!(特に朝食!!)
  • 水分はしっかり摂る!

 

この3つはとても重要!!

「便意を感じてから3分以内にトイレに行け!」とも言います。実は、私は出産前の方が便秘症だったんです。それが、出産してずっと家にいることで、行きたいタイミングですぐにトイレに行くようになって、便秘が解消されたちょっと変わった人です🤣

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ちょっとぐらい赤ちゃんが泣いていても大丈夫!自分のケアを優先しても良いんです!

切れ痔で排便する時に激痛!!そんな時の対策は?

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切れ痔で排便した時は、かなりの激痛らしく、これがかなり憂鬱というママさんもいました・・・(泣)ほんと、これは経験した人にしかわからない辛さですよね・・・

そんな時の対策があるようで、教えてもらいました!

✔️排便直前にワセリンを切れている部分と肛門内に塗る

ただこれだけ!

早坂マーガレットのアイコン画像早坂マーガレット
ワセリンが潤滑油の役割をしてくれるため、何もしてないよりは痛みはましになるはず!塗る時は、使い捨て手袋を使いましょう!

とのことでした。

ワセリンはこちら↓

ベビーワセリンだと赤ちゃんにも使えて便利!ワセリンは赤ちゃんの保湿や綿棒刺激・浣腸時の潤滑油などにも使用できるので、自宅に1本あると便利ですよ♪

ワセリンの便利な活用方法についてはこちらの記事で書いています↓

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病院受診する目安は?

肛門科を受診するのは、女の人にとって正直勇気がいる行為!多くのママたちは、なんとか自分で治そうと必死!!でも「本当にこれで治るの?」「受診した方が良い?」「一生このままだったらどうしよう!」と不安いっぱいなのも確か・・・

そこで、受診した方が良い目安について聞いてみました。

すると・・・

  • 痛すぎて辛い
  • 出血量が多い
  • ウンチがちゃんと出ない

あたりの答えが返ってきました。

早坂マーガレットのアイコン画像早坂マーガレット

病院の先生や看護師さんは出産で痔になりやすいことは知っていますし、毎日何十人ものお尻を診ているプロなので気にすることはないです。

 

赤ちゃんを連れて受診するのは大変!という方もいるかもしれませんが、診察中も赤ちゃんを診察台に一緒に寝かせてくれたり、看護師さんがその間抱っこしてくれたりするので心配する必要はありません。

 

もし、どうしても心配な場合は、病院に確認の電話をするのも良いでしょう。

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長引く痔は辛い・・・早めに受診して安心するのもアリかもしれませんね。

ママたちの中でも「本当にただの痔なのかな?」と不安になってきて、勇気を出して肛門科を受診したという方がいました。診察は恥ずかしくて仕方なかったようですが、ただの痔ということがわかって気持ちが楽になったという意見もありました。

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不安で仕方ない場合は、病院受診する方が気持ちが楽になることもあるってことですね。

ちなみに、病院受診して手術などの外科的治療になるのは、1〜2割ほどのようで、8割は生活療法や薬物療法で治るとのことでした。

まとめ

以上!「妊娠・出産後に痔で悩むママたちに向けて、自宅でできる痔の対策」を肛門科ナースにお話を聞きました!

くまこのアイコン画像くまこ
いかがでしたか?やっぱり直にプロにお話を聞くと、安心感が全然違いますね。

早坂マーガレットさん!ありがとうございました✨

また、早坂マーガレットさんは外科ナースならではの「子どものすり傷への対処法」についても記事を書かれています!この傷の対処法もとっても勉強になるので、よかったら参考にしてみてください!

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この記事を書いた人

子ども関連施設での勤務が10年以上(NICU・小児科・乳児院・保育園)のママナースです♡

子育てのお悩み解決やおすすめ育児グッズなどについて書いています。

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